幼稚園教員資格認定試験制度について、受験資格・難易度・合格率などについて分かりやすく簡単に説明したいと思います。
幼稚園教育資格認定試験制度の目的は?
最近は、子供を産んだ後も仕事を続けたいという女性が増えてきました。
でも、仕事を続けたい、あるいは仕事に復帰したい、と思っても、ネックになるのが保育園や託児所の不足ですよね。
地域によっては待機児童が多く、匿名ブロガーが投稿した「保育園落ちた日本死ね!!!」という心からの叫びに共感する人も少なくありません。
そうした世の中の状況に合わせて、幼稚園と保育園を連携させようという動きが強くなってきています。
本来、幼稚園の先生になるためには、幼稚園教諭養成課程のある大学や短大などを卒業して免許を取得するのですが、教員資格認定試験に合格すると、保育士として働いている人が幼稚園教諭二種免許状を取得できるようになります。
幼稚園教員資格認定試験の受験資格は?
資格認定試験を受けられるのは、保育士として3年以上勤務している人です(1ヶ月に120時間以上勤務していない期間はこの3年に含むことはできません。
また、無認可保育園や認証保育園での実務経験は含まれないので注意しましょう)。
さらに、次の二つの条件のうち、どちらかを満たしていなければなりません。
①大学か短期大学に2年以上在学して62単位以上を修得した人、または高等専門学校を卒業した人、同等の資格を有すると認められる人。
②高等学校を卒業した人、その他大学に入学する資格を持つ人で年齢が満20歳以上。
この条件を満たしている人だけが、幼稚園教員資格認定試験を受験できます。
幼稚園教員資格認定試験の難易度
幼稚園教員資格認定試験って、どんな試験なんでしょうか。
第一次試験は筆記試験(択一式)です。教職概論や幼児教育心理学、学習指導論などから出題されます。
つづく第二次試験では、教育職員免許法施行規則第6条第1項表における幼稚園教諭(論述式)、指導案の作成に関する試験もあります。
文部科学省の公式サイトを見ると、詳細な内容を確認できるので、これから試験を受けようと思っているなら、事前に確認しておきましょう。
試験会場、時期についても文科省の公式サイトで見ることができます。
すべての科目で満点の6割以上の正答が合格になります。合格者数や合格率が気になるところですが、これらは残念なことに非公開になっています。
合格すると受験番号が文科省HPに掲載され、試験実施大学から本人に合格証書が授与されます。
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