幼稚園教諭の就職動向はどうなのでしょうか。採用されやすいのかどうか気になりますね。
幼児教育業界で働いている人は、自分の生活スタイルに合わせて仕事をしている人が多いです。
独身だけでなく、結婚や出産を機に、働き方を変えることができることが幼児教育業界のメリットではないでしょうか。
しかし、専門的な職種であるため、なかなか就職・転職のコツをつかむまでに時間がかかることもあるようです。
今回は、より働きやすい職場をみつけるためのコツを紹介します。
幼稚園教諭の就職状況は良い?悪い?
幼稚園教諭の求人は、決して少なくはありません。
幼稚園教諭があぶれるという話はほとんど聞きませんから、職場を選ばなければほとんどの人が就職できます。
しかし長年働くのですから、幼稚園ならどの幼稚園でもかまわない、というわけにはいきませんよね。
就職後のミスマッチングですぐに退職することになれば、また転職活動をしなければならず大変です。就職選びは慎重に行いましょう。
幼稚園教諭の就職探しの注意点
就職後に後悔しないためにも、事前にしっかりと情報を集めましょう。
ハローワークで見つけた、給料が高い、自宅から通いやすいなどの理由だけで、就職先を選ぶのは禁物です。
幼稚園教諭の仕事は多忙ですし、園児、保護者、職場の同僚や上司など、常に人と接していなければいけません。
深く考えずに就職すると、職場になじめなかったり、職場環境が悪かったりしたときに後悔します。
求人情報でこれはと思う幼稚園があれば、幼稚園のホームページやパンフレットを見るなどして、どのような教育方針なのか、どのような行事が行われているのかなどを確認しましょう。
自分の教育観と異なる幼稚園で働いても、モチベーションを維持できません。
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幼稚園ごとに特徴がある
私立幼稚園や民間の学童保育施設は、公立の幼稚園とは異なり園ごとに特徴があります。
例えば、はだし教育に力を入れている幼稚園もあれば、英語や算数などの勉強に力を入れている幼稚園があり、その特徴ごとに求められる先生のスキルにも違いがあるのです。
いわゆる、のびのび教育の幼稚園では園児と一緒になって楽しく遊ぶことが求められます。
何もない状態から、新たな遊びを考えることが好きな人に適した職場でしょう。
一方で、勉強に力を入れている幼稚園では「専科」を保育時間内に設けていることがあります。
専科は、絵画やスイミングが多く、専科だけは専門の講師を招いて授業を行うことも多いのです。
つまり、勉強に力を入れている幼稚園だから「何でも教えられるスキルを持っていなければならない」ということはなく、専門的な授業は外注しているかを確認してみると、意外と求められるスキルは一般的なことである可能性が高いのです。
ただ、スイミングは外部の企業に委託していたとしても、担任の先生も一緒にプールに入ることになります。
幼稚園児とのスイミングは、着替えから教える必要があるため、意外と体力と根気が必要な仕事です。
幼稚園の先生の中には、「スイミングの時間が苦痛になった」という理由で転職する人もいるため、スイミングの授業の有無は事前に確認しておくといいでしょう。
経営者・園長が変われば雰囲気も変わる
幼稚園の特徴は、園長先生によって大きく変わります。
幼稚園や施設には、事務長と園長がいますが、事務長は人事や経理面などの事務担当であり、園や施設の経営者は園長や施設長になります。
同じ幼稚園であっても、園長先生が変わったとたんに雰囲気や行事が変わることも多いのです。
園長が変更すると従業員の待遇や決まりごとが変更されることがあります。
例えば、前の園長のときには染髪は不可だったけれど、新しい園長になったら茶髪も許されるようになったという話はよくあることです。
幼稚園の先生の転職は、先生間のうわさや評判で転職先を探すこともあるかもしれません。しかし、園長が変わっていたのならば現状は変わっている可能性があります。
うわさや評判を鵜呑みにせず、しっかりと自分の目で現状を確認してから就職・転職先を決めたほうがいいでしょう。
幼稚園の立地と周辺住人の雰囲気
働きやすい施設や幼稚園は、園に通わせている保護者の特徴によっても左右されます。
最近の幼稚園や放課後保育施設は、園バスで送迎を行うため近隣に住んでいる人以外も通園できるようになりました。
しかし、小学校に上がったときに友達がいるようにするため、自宅から近い幼稚園に入園させる親がほとんどです。
そのため、幼稚園の雰囲気や教育方針は立地や住人の雰囲気に合っていることが多いのです。
つまり、教育熱心な人が多く住んでいる地域には勉強に力を入れている幼稚園が多く、幼稚園によっては小学校受験を視野に入れた教育を行っていることもあるのです。
自分に合った職場を探すためには、立地や住人の雰囲気もチェックしてみると、参考になるかもしれません。
就職先幼稚園の教育観をチェック
就職先を選ぶ前に、自分がどのような幼稚園教諭になりたいのか、教育観も合わせてきちんと把握しておくことが大切です。
少人数制の幼稚園で、一人ひとりにきめ細やかな対応がしたい。大規模な幼稚園で力を発揮したい。他の先生と協力しながら、行事などを積極的に行いたいなどなど、理想の教師像はひとそれぞれです。
自分が望む幼児教育が行える幼稚園を選ぶことが、何よりも大切です。
そのうえで職場の人間関係が良好、労働環境が整っているなど働きやすい職場を探しましょう。
そのためには実際に教育実習に参加させてもらったり、職場見学をしたりして実際にどのような教育が行われているのかを、自分の目で確かめることが大切です。
頻繁に求人広告を出している幼稚園もありますが、求人広告でよく見かける幼稚園は、労働条件があまり良くなくて人材が定着しない可能性があります。このような求人は、より慎重に情報を集めることをおすすめします。
また、私立幼稚園の場合、四年制大学卒業者しか採用しないところもあります。
四年制大学のほうが長時間勉強するので、幼児教育に関して詳しい知識があるとの見地からこのような採用方針を採っていると考えられます。
逆に、給料が高いので四年制大学の卒業者は採用しないという方針の私立幼稚園もあります。
通信制大学卒業の新卒幼稚園教諭
通信制大学で幼稚園教諭免許を取得し卒業したら、新卒として就職できるの?
そんな疑問をお持ちの方も多いかもしれませんね。職種にもよりますが、幼稚園教諭等の教員は免許さえ取得できれば、通信制大学卒だからといって不利になることはありません。
また、幼児教育業界(幼稚園・保育園・幼児教室等)でも同様です。
ただし、通信制大学では就職先の相談や紹介をおこなっていないので、そんな場合は民間の就職エージェント!
下記で詳しく紹介していますが、保育士・幼稚園教諭専門の就職・転職エージェントもあります。新卒にも紹介可能。
幼稚園教諭免許を取得したけれど企業への就職を考えている人には、オフィスワーク専門の就職エージェントもあります。
まずは、一般的な就活の流れを確認しましょう。通信制大学を卒業して就職できる?
幼稚園の先生の転職先
すでに幼稚園の先生としての勤務している人の中には、次の転職先は、幼稚園を変えるだけでなく「幼稚園の先生」から離れたいと思う人もいます。
保育園の先生は、担任制というよりも年齢に応じた担当制であることが多く、先生同士が助け合いながら保育をすることができます。
しかし、幼稚園は1年間の担任制であることが多いため、自分が休んでしまうと同僚だけでなく子ども達にも迷惑をかけてしまうことになるのです。
そのため、結婚や出産を機に転職を考える人も多いようです。
幼稚園の先生は、幼稚園だけが職場ではありません。
子どもが利用する施設や幼児教育の教室、保育園の短時間勤務など、幼稚園以外にも働く場所はいくらでもあるのです。
応募条件に「幼稚園教諭資格もしくは・・」と書かれている求人は意外と多く、資格を持っていれば手当が支給されることもあります。
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幼稚園教諭専門の就職・転職エージェント
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